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自主勉強会4

今日は4回目の自主勉強会が行われました。
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発表者はニロ君とSMZ君です。
ニロ君は『円と考古学』というテーマで古代人のに対する考え方についての発表でした。
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古代の人々が造った建造物や墓、また土器の文様などにみられる円の表現。
太陽の運行との関係が指摘されるストーンヘンジや古墳時代の墓を例に挙げながら、円の表現から古代人の生死観についての考察が語られました。

日本の古墳にもみられる渦巻文や同心円が、世界中の遺跡や遺物にも描かれているというのは、とても不思議な感じがしました。

これらが同時多発的に各地で生まれたのか、またはどこかから伝わってきた考え方なのか?
円というシンプルな図形にこめられた、古代人の思いは大きかったようです。



次はSMZ君
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『日本考古学史』というテーマで、西洋の考古学が日本に伝わる前の江戸時代に行われた、考古学的調査や研究についての発表でした。

日本で初めて学術的な発掘調査を行ったのは徳川光圀(!)だそうです。
また田村三省は『会津石譜』の中で石器の相対年代について言及していたとのこと。(もちろん西洋の考古学につては知りません)
しかし、明治時代に本格的に西洋の考古学の考え方が広まると、これらので独自の展開を見せた考古学は廃れてしまいました。

日本でもこのように考古学という学問が芽生えていたということは興味深いです!
中国や韓国といった周辺諸国と日本考古学の関係についても考えてみたいと思いました。


次回は再来週の水曜日に行う予定です。
更新をお楽しみに!


最後に重要なおしらせです
富山大学考古学研究室OBの関根章義さん
第5回「角田文衞古代学奨励賞」受賞されました。
おめでとうございます。


byがーも

by tomidaikouko | 2016-01-20 17:56 | 考古学雑記